最終週となったこの2日間、とにかくいろんな事があり過ぎてまとめられません。
まずは23日(土)の模様から

第5レースにて、最後のアラブ馬・レッツゴーカップが出走しました。
かつて福山に約600頭在籍したアラブ系競走馬も、現在はこの馬ただ1頭だけ。
159戦目となった最後のレース。これまで勝ち星を重ねること29回。大レースでの活躍は挙げられなかったものの12歳まで走り続けた無事是名馬。同世代には大賞典勝ちメイユウオライオンや福山菊花賞を連覇したヤスキノショウキ、福山ダービー馬タッカーワシュウなどがいます。

ラストランは10頭中10着でした。
白い馬体を泥だらけにして帰ってきましたが、その雄姿に場内のファンからは惜しみない拍手が送られました。

レース終了後には表彰台にてレッツゴーカップ号の功労を称えるセレモニーが行われました。
セレモニーの前にはレースを終えたレッツゴーカップがファンの前に登場。
多くのファンが労いの声援を送り、最後のアラブ馬に別れを惜しみました。
レッツゴーカップは今後、京都の乗馬クラブで余生を過ごすようです。

長きにわたって福山けいばを支えてきたアラブ馬たち。
しかし、馬産地では新たに生まれてくる仲間はもういません。
アラブとともに歩んできた福山けいば。福山けいばの廃止とともに、アラブ競馬の歴史も幕を閉じてしまいました。

この日は浦和競馬から水野貴史騎手が応援騎乗しました。

水野騎手はこの日6鞍騎乗、メインレースでは6番人気ケリーズラブで2着に入る好騎乗を見せ、波乱を演出しました。
第9レースと最終第12レースでは福山ジョッキーズグランプリが開催されました。
過去の福山リーディング、昨年のリーディング上位5人、前週の週間リーディング、地方競馬での通算勝利数上位より選抜された10人により、2レースのポイント制で争われました。

第1戦目は野田騎手騎乗ディンプルが中団待機から徐々に進出し残り50mで交わして1着となりました。

第2戦目は中団から差し切った楢崎騎手エイユートルネードが1着、2着は最後方から追い込んだ嬉騎手サントゥール

この結果、1戦目3着、2戦目1着となった楢崎騎手が総合優勝。2位は同点ながら2戦目に2着の嬉騎手、3位は渡辺騎手でした。
楢崎騎手は昨年3月より韓国・プサン競馬場で騎乗しており、その間に68勝を挙げました。
韓国帰りの騎乗技術を福山でも披露し、この日だけで3勝を挙げる見事な活躍でした。
最終日についてはまた後ほど